■ 君が望む永遠・下 ■
――ヴェルトマー城・宿舎
数時間、風に当たった後、アーサーは宿舎にやってきた。
「ふう…まだ皆、騒いでいるみたいだな。もう夜も遅いというのに…」
宿舎は夜も遅いと言うのに無人だった。まだ、皆宴に興じているのだろう。
「ま、とっとと俺は休ませてもらうとしよう…ん? 」
ベッドに横になろうとしたところで、アーサーはベッドの上にマントが置いてあるのに気が付いた。
(これは俺のマント…って事はユリアもここに来ていたんだな。姿が見えないが…)
自分がユリアにかけたマントがあるにも関らず、ユリアがいない事を不審に思うアーサー。
この時間に宿舎に来たのなら、普通は休むだろう。
宴に戻るつもりならここには来たりしない筈だ。
何かおかしい…そう思いながらアーサーはマントを手に取った。
ユリアが羽織っていたにも関らず、妙に冷たい。
どうやらここに置かれてからそれなりに時間は経っているらしい。
(嫌な予感がするな…)
口に出すとそれが現実になりそうな気がして、アーサーはその言葉を飲みこんだ。
再びベッドを見ると、小さな紙切れが置いてあるのが見えた。
マントの下にあった所為で今まで気がつかなかったらしい。
アーサーは其の紙を手に取ると読み上げた。
「…あのバカ…何考えてるんだっ」
読み終わるなり悪態をつくと、珍しく焦った様子でアーサーは宿舎を飛び出した。
手紙にはこう、書かれていた。

『アーサーへ

これからユリウスの所へ行ってきます。明日、皆で行くわけにはいかないから…
もしかしたら…私は帰って来れないかもしれません。
もし、そうなったら…時々は私のことを思い出して下さいね。
今までありがとう。

さようなら

                                ユリア』



――同時刻・バーハラ城
「ようやく…着いた」
闇に包まれたユリウスの居城・バーハラ。その城門の前にユリアは立っていた。
不思議な事に警備の兵の姿が全く見えない。
だが…今のユリアにはそれを気にしている余裕は無かった。
今一度…ユリウスと話し、元に戻す。ユリアの頭にあるのは其の事だけだった。
もっとも…そう思っているユリア自身、ユリウスを元に戻すのはほぼ不可能だと思っている。
しかし、彼女はやって来た。
ユリウスが元に戻らなければ間違い無く殺されてしまうのに…だ。
ユリウスが元に戻らないのなら死んでも構わない。ユリアはそう考えていた。
自分を必要としてくれる人…自分を自分として見てくれる人が誰もいないのなら、生きている意味は無い…と。
もっとも、其の気持ちの半分はアーサーに対する「意地」だったが。
自分が死んだ時…悲しんで欲しい。
死ぬことで自分を存在をずっとずっと…忘れないでいて欲しい。
そうする事でしか彼女にはできなかった。
いや、選択肢はもっとあったはずだ。だが、ユリアは其の選択肢を選んでしまった。
自分の殻に閉じこもる…選択肢を。
「ごめんね…アーサー…」
そう呟くとユリアは城門に手をかけた…


――数分後・ヴェルトマー城
置手紙を見てからアーサーは急いで馬屋へと向かった。
(急がなければ…)
急がなければユリアが死んでしまう。
アーサーは自身の馬に飛び乗ると、全速力で馬を走らせた。
砂埃を上げながら速度をゆるめようともせず、ひたすら全速力で走る。
城から出ようとした彼の前に一つの壁が立ちはだかる。
文字どうりの壁…閉まった城門である。
だが、今の彼に悠長に城門を上げている暇はない。
となると取るべき道は一つ。
「風よ…」
魔道書の力を使い、風を収束させる。
「貫けっ!」
収束した風が、彼の呼び声に応じさながら槍の様に城門を貫く。
バスッ…
風の一撃を受けた城門は、あっさりと吹き飛んだ。
事態が事態とは言えどこのような破壊活動にでても良いものだろうか?
幸か不幸か。
今の状況でアーサーの暴挙を止められるものは誰もいなかった。
「あー…さすがにこれはヤバかったかな?まあ、後で始末書でもなんでも書けば大丈夫だろ」
さりげに不穏当な発言を放ちつつ、アーサーは城から飛び出した。
「フォルセティよ…」
アーサーは<フォルセティ>に呼びかけた。
呼びかけに応じ、風がアーサーを取り巻く。
「ちょいと急ぐんでな…力を使わせてもらうぜ」
アーサーは風の力でさらに加速した。
そして…

…ドクン

――私ヲ受ケ入レロ

何者かの存在が…アーサーの中で大きくなる。
音声ではない。心の中に直接響く「声」。
そして…意識が遠のきそうになる。自分の存在が消えて行くような感覚が襲ってくる。
「まだだ…まだ…意識をのまれるわけには…」
遠のく意識を必死で繋ぎとめ、アーサーはユリアの元へと急いだ。

――同時刻・バーハラ城正門
「こんな時間に訪ねてくるとはな…私が眠っているとは思わなかったのか?
昔から変わらないな…そんなところは」
「…ユリウスっ!?」
城門に手をかけたユリアに後ろからかかる、声。
それは優しかった頃のユリウスの声だった。
「昔からお前はそうだったな。
眠ろうとする私の元へ来ては、本を読んでくれとせがんで私を眠らせない。
…懐かしいな、あの頃が」
過去を懐かしむ様に語る――というよりは独白に近い――ユリウス。
常人なら…疑っただろう。
何故、この男は突然こんな事をこんな状況で言い出したのか…と。
だが…ユリアにとってみればそれは希望の言葉以外の何物でもなかったのだ。
「ユリウス…まさか、記憶が戻ったの?昔の貴方に…戻ったの?」
「ああ…そうなんだ。マンフロイが死んだ所為か、私は意識を取り戻す事が出来た」
「本当?本当に…ユリウスに戻ったの?」
「本当さ。私がお前に嘘を付いた事があったか?」
そういって微笑するユリウス。其の笑顔はまさに昔のユリウスそのものだった。
「ユリウス…っ。戻ったんだ…帰ってきたんだ…」
そう言ってユリアはユリウスに抱きつき激しく嗚咽した。
今まで溜めこんでいた感情が爆発したのだろうか。
そんなユリアをそっ…と抱き優しく髪を撫でるユリウス。
完璧な動作…だから、気付かなかった。
ユリウスが禍禍しい形相で嫌な笑みを浮かべていた事に。

ドスッ…

鋭く…小さな音が唐突に響く。
「え…?」
ユリアは何がおきたのかわからなかった。
いや、わかったが信じたくなかったと言うべきか。
彼女のわき腹辺りに銀色に輝く刃がはえていた。
ローブが赤黒い色に染まって行く…
突然の事に呆然とするユリアを冷ややかにユリウスは見ていた。
「ユリウス…どう…して?」
わき腹を押さえながら苦しげにユリアは言った。
何故、こんな事を?元の優しい貴方に戻ったんじゃなかったの?
見開かれた目はそう、物語っていた。
「愚かな娘だな…本当に」
そんなユリアを更に打ちのめすかのようにユリウスは言った。
其の声は、先程とはうって変わって冷たい声だった。
「ククク…ユリウスが生きていると、本当にそう思っていたのか?」
もはやユリアにもわかった。
自分の目の前にいるのはユリウスではない…もっと別な何かだ、と。
刺された痛みと、騙された痛み…二つの痛みに顔を歪ませるユリアにユリウスは告げる。
「苦しそうだな…だが、案ずるな。急所は外している。すぐに…死にはしないさ。
お前には苦しんでもらいたいからな…死ぬその瞬間まで」
残酷な宣告だった。でも…ユリアはそれに屈する気は無かった。
「ユリウスを…ユリウスをどうしたのっ!」
「ああ…この身体の主か?ククク…そいつはな、喰ったよ。
私がこの身体を使うために意識や記憶…その全てをな」
「嘘…」
言葉が出なかった。信じられない…信じたくない。
だが…目の前にいるのはユリウスではない。
「嘘?嘘ではないさ。意思弱き者が…「伝説の武器」―と、お前達が呼んでいるもの―を使えば其の意思は我らに喰われる。
まあ…何度も使っていればいずれそうなってしまうがね。意思に関係なく」
淡々と語るユリウス。残酷な現実が其処にはあった。
「…貴方は誰なの?」
その時は…間抜けな質問と思わなかった。ただ…それ以外に何もいえなかったから。
「私か?私は…ロプトウス。闇を統べる者だ」
「ロプトウス…?ロプト教団の崇める…神?」
「そうだ。お前も知っているだろう?私の力を。
ククク…平伏せ、そして恐怖に打ち震えるがいい…死を迎えるその時までな」
ユリウス――いや、ロプトウスの身体から黒い力が溢れ出す。
(これがロプトウスの力…)
圧倒的な力…今までに見た事も無いほど強大な力。
確かにそこにいるのは「闇を統べるもの」に相応しい者だ。
(強い…でも、私は退く訳には行かない)
「…貴方はユリウスを殺した。だから…貴方が何者であろうと」
傷ついた身体と心で…ユリアは魔道書―リザイア―を構えた。
「絶対に許しませんっ!」
魔道書から光が放たれる。それはユリウスをめがけて襲いかかる。
だが…
バシッ!
「お前の力はこんなものなのか?」
ロプトウスはそれを片手で退けた。
「そんな…」
「<ナーガ>でなければ私を倒す事はできない。残念だったな…。
さて…お遊びが過ぎたな。そろそろお別れの時間だ」
ゴオッ…
黒い風が辺りを包む…
そして…ロプトウスの上空に巨大な竜が姿を現した。
「その傷では動けまい…まあ、たとえ動けたとしても逃げる事などできはしないがな。
絶望を抱いたまま…逝くがいい」
ウォォォォォンッ!
巨大な竜が咆哮すると、ユリアに襲いかかる。
(この傷では動けない…。これで死ぬのね…)
漠然とそんな事を考える。せめてユリウスの仇は取りたかったがもう、どうしようもない。
そして…もう一つ心残りな事があった。
(アーサー…)
自分でもおかしなものだと思う。
ユリウスに一人で会うと決めた時から、もう会えないことは覚悟していた。
しかし、今の気持ちはどうだろう?
会いたくて仕方が無い…会ってもう1度話がしたい。
(あはは…今更よね)
自嘲気味にそう思ったところで、暗黒の竜は眼前に迫ってきていた。
そこでユリアは目を閉じた。
目を閉じていれば、せめて死ぬ瞬間くらいは苦しまずにすむと思ったから。

ドンッ!

一瞬後、大きな爆発音が耳朶を叩く。
そして、ユリアの前に現れたのは死神ではなかった。
「ふう…危ねえ危ねえ。間一髪だったな」
其処にいたのは風を身にまとい、黒い死神からユリアを守るアーサーの姿だった。
「ほう…フォルセティか。わざわざ死にに来るとはな」
瞳に嘲りの色を浮かべ轟然と言い放つロプトウス。
「けっ…言ってろ。この程度…どうってことないぜ」
強気な物言いで返すアーサー。
其の強気な発言とは裏腹にかなり追い詰められていたりするが。
(ちっ…やっぱ無謀だったかな?)
内心の焦りを隠しつつ、アーサーは更に風の力で障壁を強化した。
「アーサー…どうして来たの?私の事なんてほっておけばいいのに…」
「おいおい…折角来たのにそりゃないだろ。
「ありがとう」って言ったってバチは当たらないと思うぞ?」
「もう…何言ってるのよ」
こんな時まで軽口を叩くアーサーにユリアは苦笑した。
なんとなく「ありがとう」と言うのが癪な気がして、ユリアは黙っている事にした。
「貴方なんていなくたって、私一人でどうにか出来たのに」
と、そんな事まで言ってしまった。
憎まれ口が叩けるほどユリアには余裕が出来ていた。
アーサーが来た、それだけでの事なのに。
しかし、アーサーに答える余裕は無かった。
もはや彼の力も限界だった。風の力ももう長くは持ちそうに無い。
(仕方ない。これだけは嫌だったが…。フォルセティよ…)
アーサーはフォルセティに呼びかけた。何をしようと言うのだろう?
(俺の命…お前にくれてやる。その代わり…ユリアを守ってくれ!頼むっ)
自分のことなんてどうでもいい…だが、この少女だけは…ユリアだけは。
初めて会った時から。
其の寂しげな瞳を見た時から。
そして…好きになった時から。
誓い。約束。誰としたわけではない。ただ、それは…
「フォルセティよっ!今一度俺に力をっ!」

…ドクン

何かが、アーサーの中で動き出す。

<イイダロウ>

アーサーの瞳の色が、深い青色へと変化し始めた。
そして、彼を取り巻いていた風が突如、威力を増した。

「願いは聞き届けた」

風は更に力を増し、竜を押し返す程になった。

「お前の想い…」

ゴウッ!
…強力な風が吹き抜けた…

「決して無駄にはしない…」

風は竜を弾き飛ばした。もっとも、消滅するまでには至らなかったが。
「フォルセティ…貴様、覚醒したのか…っ」
苦々しい顔つきでロプトウスはアーサーを睨みつけた。
まさか、自分の力が負けるとは思っていなかったのだろう。
「フォル…セティ?」
ロプトウスの呟きに反応して、ユリアが誰にともなく問いかける。
その呟きを耳にしてロプトウスが苛立たしげに答える。
「ああ、そうだ…こいつはお前の知ってるアーサーじゃない。
私と同じ、化け物さ」
「え…?じゃ、じゃあアーサーはっ!」
「そいつに「喰われた」んだよ」
あっさりとロプトウスは告げた。
「そんな…そんな…嘘よ…ねえ、嘘でしょう?」
取り乱した様子でアーサーに問い掛けるユリア。
そんな事は無い…そう、言ってくれる事を期待して。
「それは…」
「ククク…お前が出て来た所で結果は変わらない。
其の女共々…冥土に逝けっ!」
答えようとしたアーサーを遮り、ロプトウスは力を収束させた。
ウォォォォォンッ!
再び咆哮する竜。だが、其の力は先程とは比べ物にならない程、強くなっていた。
「…風よ…刃となりて我に仇なす敵を貫けっ!」
対してフォルセティも風を収束させ、それに対抗する。
風と、闇。
2つの強大な力はぶつかり合い…

ドンッ!

そして、大爆発が起こった。
「…っ」
爆発の凄まじさに、ユリアは思わず目を閉じた。



暫くして目を開けたユリアの目に飛び込んできた光景は…
驚きに目を見開いているユリウス。
爆発の跡だろう、大きな穴をあけた地面。
そして。
髪を白く染め、風を放った体勢のまま動かないアーサーの姿。
「アーサーっ!」
おもわず叫ぶユリア。
ぐらっ…
まるで其の声が引き金になったかの様にアーサーは後ろにゆっくりと倒れた。
ユリアは慌てて其の身体を後ろから抱きとめる。
其の瞬間…アーサーが手に持っていた魔道書―フォルセティ―はボロボロと崩れだし、消滅した。
それと同時にアーサーの瞳の色も、濃い青色から本来の色へと戻った。
「悪いな…俺の力が…足りなかったみたいだ…」
「そんな…そんな事無いよ…」
他に言葉が見つからなかった。何を言えば良いのか。
自分の為に命を散らそうとしている男に。
「ったく…格好つけて出て来ってのに…これじゃあ、ザマねえな…」
「それ以上…喋らないで。今からライブをかけるから」
だんだんとアーサーの命の灯火が消えて行くのがユリアにはわかった。
だが…ライブの杖を構えるユリアを制し、アーサーは言った。
「俺はもう…助からない…。だから、ライブはかけなくていい…」
「そんな…」
「そんな顔すんなよ…最後くらい…笑った顔、見せてくれよ…な?」
其の言葉を受けて…ユリアは無理矢理笑顔を作った。
今にも泣き出しそうな…ボロボロの笑顔。 でも、それはとても…
「なんだ…いい顔、出来るじゃないか…。最後に見れて…良かっ…」
アーサーはみなまで言う事が出来なかった。
静かに…瞳が閉じられる。
「アーサー?ねえ、どうしたの?目…開けてよ…アーサー…」
ユリアはアーサーを抱きしめた。涙がどんどん溢れてくる。
認めたくは無い…でも、認めなければならない。
アーサーは、死んだのだ。
「お別れはすんだか?何も悲しむ事は無い…お前もすぐに同じ場所へと旅立つのだから」
それまで静観していたロプトウスが動き出す。
「貴方は私の兄とアーサーを殺した。絶対に…許しません」
アーサーを抱いたまま、ユリアはロプトウスを睨みつけた。
「許さない…だと?笑わせるな。其の傷で、お前の力で。何が出来るというのだ?」
そう言ってロプトウスは嘲笑を浮かべたが…その表情は次の瞬間、凍りついた。
ユリアの身体からまばゆい光がこもれ出していた。
「そ、その光はまさか…」
光がユリアを包み込む。
(暖かい…)
ロプトウスによって傷つけられた傷が癒されてゆく。
そして光はユリアの右手に集まると一冊の魔道書へと変化した。
<我が名は…ナーガ。私の力を継ぐ者よ…貴方の決意、確かに感じました。
私の力を貸しましょう>
「ありがとう…ナーガ」
ユリアの中に<ナーガ>の力が流れ込んでくる。
光が再び彼女を包み込む。
「バ…バカな。あの魔道書は確かに封印したはず…」
狼狽するロプトウス。ナーガの光はそれ程までに恐ろしいものなのか。
「ユリウス…貴方をロプトウスから解放します」
<ナーガ>から光が溢れ出し一匹の竜の姿へと変化する。
「さようなら…ユリウス兄様…」
光の竜はロプトウスに向かって突撃した。
ロプトウスは慌てて力を収束させたがそれはもう、遅かった。
竜は容赦なくロプトウスを飲みこんだ。
「ぐ…ああああああっ!」
ロプトウスは断末魔の悲鳴を上げながら光に飲み込まれて行った…




――王都バーハラ・見晴しの丘
「ここで…いいかな」
簡素な墓―と呼べる代物ではなったが―の前でユリアは呟いた。
ここはバーハラ郊外の小高い丘。通称「見晴しの丘」
ここは王都を見下ろす事の出来る唯一の場所だった。
ユリアはロプトウスを滅ぼした後、解放軍には戻らず密かに姿を消した。
アーサーのいない解放軍に戻る気は無かった。
かといってユリウスのいないバーハラに留まるつもりも無かった。
そんなユリアの出した結論は…
「アーサー…そして、兄様。私は決めました。
これから各地を回って苦しんでいる人達を助けて行こう、と。
私の力はわずかだけど…きっと何かが出来ると思う。見守っていてね…」
小さな二つの墓の前で、ユリアは手を合わせた。
「ありがとう…そして、さようなら…」


その後、ユリアがどうなったのか。
それは公的な記録には残っていない。
だが…
各地で疫病に苦しむを街を救ったり、村を荒らしまわる山賊を一人で退治した少女の話が今も語り継がれていると聞く。
はたしてそれがユリアなのかどうか。
知るものは…誰も、いない





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