見えない…でも、見えてしまう…冷たい瞳
あの子、目が見えないんですって…
けっ…気味が悪いな…
悪いけど…君みたいなのは…
耳を塞いでも…見えない目を閉じても…
聞こえてしまう…見えてしまう
暖かい場所にいきたい…温もりが欲しい…
でも…怖かった…それを得る事はたまらなく怖かった
温もりはすぐ去ってしまうから…
暖かさはすぐに凍てついてしまうから…
私が何をしたというの…?
目が見えないのは…そんなにいけない事なの…?
どうして…どうして…こんな…っ
…すぐに去ってしまう温もりなんていらない…
永遠なんてないのなら一時の幸せなんていらない…
すぐに崩れ落ちてしまうなら…
繰り返す事が怖かった
温かい場所が怖くなっていた…
私の心が周りと同じように…いつのまにか凍り付いていたから…
だから…
差し伸べてくれた手を…掴む事が出来なかった…
優しさを…思いやりを…私は…っ
…今はもう遠くにいる貴方…
もし…もしも…
許されるのなら
私は貴方と一緒に居たい…
ずっと…ずっと…
|