■ 歴史の裏に隠された一つのお話(裏エピローグ) ■
ゴ―ン…ゴーン…澄み切った空に鐘の音が響く。
王都バーハラ近くの小さな教会。そこにかつての解放軍の面々は集まっていた。
「しかし…まさか結婚されるとはな…驚いたぜ」
「前から怪しいとはおもってたんだよな〜」
口々にそんな事を言い合う中、今回の主役が姿を現した。
一人はもちろん、セリス。そして、その横にウエディングドレスを着て立っているのは…

「ユリア…」 教会から少し離れた木の陰で。そんな事を呟く少女が一人。ラナである。
「なんで、あんな女とセリス様が…」 どうやら、未だにセリスの事が諦めない様子である。と…
「ククク…残念でしたな」
突如黒いローブを着た老人が姿を現した。
「な…マンフロイ!?あなた、死んだはずじゃあ…?」
そう。現れたのはマンフロイだった。
「そんな事はどうでも宜しいでしょう…。私はただ遺言をお伝えに参っただけです」
「遺言?誰の?」
怪訝そうに聞くラナ。
「貴方のお父上のデュー様からのです。『欲しけりゃ取れ』…だそうです。確かに伝えましたよ?」
そう言うとマンフロイは消えて行った…
「欲しけりゃ取れ…ふふふ。そうね…。見ていなさい、ユリア。いつの日か必ず…」
邪悪な決意を固めるラナ。

そんなラナをよそにセリスとユリアの結婚式は行われていた。
この後、ラナが何度も反乱を起こしたり、兄妹で結婚した…と周囲からなじられたり、セリスが病床に伏したりするのですが…。そんな話はページの裏に隠して…
ただここには、大勢の仲間に祝福されて微笑むユリアは、大変に美しかった事のみを記しておきます。
              
                         (The End)
                             

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