■ マンフロイの日記 1冊目 ■
「マンフロイの日記」

グラン暦?年 巨蟹の月
…とうとうあの、シギュンの娘(ディアドラ)を拉致することに成功した。
これでようやく我等の悲願が達成されるのだ…

グラン暦?年 獅子の月
計画どうりディアドラはアルヴィスの子を身ごもった。
途中、記憶が戻ってしまうかと心配だったが…こうなればもはや問題は無い。
後は産まれるのを待つだけだ…

グラン暦?年 水瓶の月
とうとうロプトウスとなるべき赤子が誕生した。
ククク…これでもう奴らに用は無い。
…だが消すのはまだ先だ。今はまだその時ではない。

グラン暦?年 戦乙女の月
…予想外の出来事が起きてしまった。
ディアドラが二人目を身ごもってしまった。
私の予想が正しければ産まれてくる赤子は…

グラン暦?年 天馬の月
…恐れていた事が現実のものとなってしまった…。
誕生した二人目の赤子はナーガの血を引いている…
ロプトウスに対抗できる唯一の血族…今の内に始末しなければ…

(日記の残留思念が過去の情景を浮かび上がらせる…)

ディアドラが産んだ二人目の赤子、ユリア。
彼女を生かしておけば、たとえロプトウスが復活してもそれに対抗しようとする者がいずれ現れるだろう。
そう考えたマンフロイはアルヴィス、ディアドラの二人がたまたま出かけた日にユリアの殺害を決行することにしたのだった…
(マンフロイ)「…殺すなら今しかない…今なら邪魔も入らない」
穏やかでない事を呟きながらユリアのいる部屋へと向かうマンフロイ。


ユリアの運命やいかに!?



                          …続く。                            
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